ウレタン塗料での外壁塗装の費用相場は?メリットデメリット

ウレタン塗料での外壁塗装の費用相場は?メリットデメリット

ウレタン塗料での外壁塗装の費用相場は?メリットデメリット

 

ウレタン塗料は、安価な塗料として長年使われてきましたが、最近は使用することが減ってきた塗料でもあります。
ですが、外壁塗装以外では今でも使われています。
そんなウレタン塗料の特徴やメリット、デメリット、そして気になる外壁塗装費用についてご紹介します。

 

外壁塗装に使われるウレタン塗料とは?

 

ウレタン塗料での外壁塗装の費用相場は?メリットデメリット

 

ひと昔前までは「外壁塗料の主流」とも言われていたウレタン塗料ですが、現在ではシリコン系塗料が一般的になっているためあまり使用されることはありません。
「なぜ外壁塗料として使われなくなったのか?」「ウレタン塗料の中にもいろいろな種類があるって本当?」などという疑問を抱いている人に向けて、ここでは外壁塗装に使われるウレタン塗料について詳しくご紹介します!

 

ウレタン塗料の特徴

 

ウレタン塗料の特徴をまとめてみましょう。

 

  • 寿命は8〜10年程度
  • 伸縮性がありひび割れしにくい
  • 他の塗料に比べて価格が安い
  • 樹脂が塗膜を覆っているので傷に強い
  • ツヤ感を美しく表現できる
  • 柔軟性があって扱いやすい(DIYにも向いている)
  • 種類が多い

 

上記のように、ウレタン塗料には「安い」「仕上がりがキレイ」「扱いやすい」という様々な特徴がありますが、その反面「他の塗料よりも寿命が短い」「すぐに次のメンテナンス時期がやってくる」といった特徴も!

 

現在ではシリコン塗料が主流にはなってきているものの、建物の状態によってはシリコン塗料ではなくウレタン塗料を使用してメンテナンスを行う場合も少なくありません。
ウレタン塗料を外壁塗料として使用する場合は、耐久年数を予測して計画的に使用していく必要があると言えるでしょう。

 

ポリウレタンとアクリルウレタンの違い

 

ひとことに「ウレタン塗料」と言っても、働きや仕上がりのことなる2種類のウレタン塗料が存在していることをご存じでしょうか?
ここでは、両者の特徴を簡単にまとめてみたいと思います!

 

ポリウレタン

ポリオールとポリイソシアネート(硬化剤)を組み合わせた塗料
耐候性が求められる箇所や上塗りとして使用されることの多いポリウレタン!
一般的に「ウレタン塗料」と言われているのは、こちらのポリウレタンになります。

 

アクリルウレタン

アクリルポリオールとポリイソシアネート(硬化剤)を組み合わせた塗料
ウレタン樹脂塗料の中でも、アクリルポリオールを主剤とするものは「アクリルウレタン塗料」と呼ばれています。
アクリルウレタン塗料は耐候性に優れ、塗膜性能が高いので外観をキレイに保ちやすい塗料です。

 

外壁塗装に使われるフッ素塗料と他の塗料との違い

 

ウレタン塗料での外壁塗装の費用相場は?メリットデメリット

 

比較的リーズナブルで扱いやすく、広範囲になりがちな外壁塗料としては使用しやすいウレタン塗料!
しかし、現在ではシリコン塗料が一般的に使用されていることから出番が少なくなっていましたよね…。
そこでここでは、ウレタン塗料以外の外壁塗料をご紹介していくので、ぜひウレタン塗料の特徴と比較しながらご覧ください。

 

アクリル塗料は「とにかく低コスト」!

 

アクリル塗料は「外壁塗装をする際に使われる1番グレードの低い塗料」と言われていて、耐久年数はウレタン塗料よりも短い「約5年」です。
低コストで外壁塗装を行いたい場合に、ウレタン塗料と同じく検討されやすいアクリル塗料ですが、耐久性の面ではウレタン塗料より若干劣るといった印象!
アクリル塗料はウレタン塗料よりも耐久性能が低く、5年に1度の塗替えが必要なことから現在ではほとんど使用されません。
しかし「5年以内に建て替えをする」「2〜3年持てばいい」といった場合には低コストで塗装できるアクリル塗料をあえて選択する人も!

 

人気No.1の「シリコン塗料」

 

シリコン塗料は現在の主流となっている外壁塗料。
その人気ぶりは明らかで、「新築住宅の約7〜8割がシリコン塗料を利用している」のだそうです!
そんなシリコン塗料の特徴は、何と言っても価格と耐久性のバランスがよくてコストパフォーマンスに優れていること。
価格はウレタン塗料よりも上がってしまいますが、耐久性はウレタン塗料より約5年程度長い「10〜15年」になるので、メンテナンス時期をぐっと延ばすことができます。
ちなみに、シリコン塗料は粘度が高くて素人には扱いにくい素材であることから、DIYには不向きと言われていますよ!

 

橋や大型の建物などにも利用されている「フッ素塗料」

 

フッ素系の塗料はシリコン塗料よりも耐久性が高く、定期的なメンテナンスを行いにくい大型建物・外壁の劣化速度が速い場所にある建物などに使用されることが多い塗料です。

 

フッ素塗料は「外壁の汚れを弾きやすい」「酸性雨に強い」「紫外線に強い」「汚れが雨などによって落とされやすい」などといった特徴を持ち、ウレタン塗料よりも寿命が長いと言われているシリコン塗料よりもさらに上のグレードに位置しています。
ウレタン塗料の価格に比べると倍以上上がってしまう可能性の高いフッ素塗料ですが、耐久性は15〜20年と長いところが魅力的!

 

現在科学の賜物!新登場の「ラジカル塗料」が熱い!

 

まだ出てきたから数年しか経過していない「ラジカル塗料」は、今後主流の外壁塗料となることが予想されているとてもバランスがいい塗料です。
ラジカル塗料の特徴は「現在の主流であるシリコン塗料よりも安くて耐久性がフッ素並みにいい」ということ!耐久年数予測は「12〜15年」ほどです。
実際の環境で10年以上経過した建物のモデルがないので正確な耐久年数は不確定ですが、求めやすい価格帯で耐久年数が長いので、今後さらに注目を集める塗料であることは間違いありません。

 

環境にとことん優しい「光媒体塗料」!

 

光触媒塗料は塗るだけで緑地と同じような「空気浄化効果」があるとされている塗料で、自然や環境保護のためにも大変役立ちます。
光媒体塗料の働きですが、まずは外壁に付着した汚れなどを太陽光の力によって分解し、分解して浮き出た汚れを雨の力で洗い流します。
自然の力を利用して外壁をキレイに保ってくれるので、カビや藻の繁殖防止にもつながりますよ!
光媒体塗料にはこういったセルフクリーニング機能があるので、外壁をいつまでもキレイに保ちたいという人に最適な塗料でしょう。
また、耐久年数は15〜20年ほどで、価格帯はフッ素塗料よりも高くなります。

 

外壁塗料の最高峰!「無機塗料」

 

「耐用年数20〜25年」「価格はウレタン塗料の3倍近く」という高性能塗料である無機塗料は、外壁塗料として使用される塗料の中でダントツのクオリティー!
ただ単に耐久年数が長いだけではなく、光媒体塗料のような「セルフクリーニング機能」も持ち合わせているのが特徴です。
無機塗料は価格が価格なだけに使用する人はまだまだ少ないようですが、今後注目を集めそうな塗料のひとつとして挙げられます。

 

ウレタン塗料の外壁塗装と屋根塗装

 

ウレタン塗料での外壁塗装の費用相場は?メリットデメリット

 

外壁塗料として選ばれることはあまりなくなってきているウレタン塗料ですが、その他の部分に対しては現在でも積極的に使用されていることをご存知でしょうか?
ここでは外壁や屋根、バルコニーなどに使用されているウレタン塗料についてご紹介します。

 

外壁にウレタン塗料

 

外壁塗料として使用されるウレタン系塗は、塗料の主成分である合成樹脂が「ウレタン系」でできているものを指します。
ウレタン塗料は木材やコンクチートの外壁などにも使用することができるので活用の幅が広く、価格帯もアクリルに次いで安いので比較的リーズナブルに塗装を実施することができるでしょう。
ただ、耐久性の面においてはシリコン塗料やフッ素塗料よりも低く、ウレタン塗料の寿命は約5〜8年程度となっています。

 

屋根にウレタン塗料

 

屋根は外壁と比べて「雨風や紫外線の影響をダイレクトに受けやすい」といった特徴があるため、屋根素材の劣化も外壁よりも早くなると言われています。
屋根の劣化を遅らせるためにはできるだけ耐久性の高い塗料を使用する必要があるので、ウレタン塗料の中でも特に耐久性に優れている塗料を使用することが望ましいでしょう。
「じゃぁウレタン塗料じゃなくてシリコン塗料にすればいいんじゃないの?」と考える人も少なくありませんが、ウレタン塗料は下地との密着性に優れていて塗膜が柔らかいので施工しやすく、屋根の形状や材質によってはシリコン塗料よりもシリコン塗料並みに耐久性の高いウレタン塗料を選んだ方がいい場合も!

 

防水ウレタン塗料(バルコニーなど)

 

価格が安くて施工しやすいウレタン塗料はひと昔前までは外壁や屋根塗料の主流として使用されていましたが、最近ではシリコン塗料が選ばれる頻度の方が圧倒的に増えてきています。
しかし、ウレタン塗料の「塗膜が柔らかい」「扱いやすい」「伸縮性がある」といった特徴を利用して、現在では主にバルコニーなどの防水目的として利用されるように!
ベランダや屋上などの雨風を直接受けてしまう場所に使用するウレタン塗料は屋根や外壁に使用される塗料とは異なり、現在でもベランダ防水の主流として利用されている塗料です。

 

雨樋などにウレタン塗料

 

雨樋(あまどい)とは、屋根に溜まった雨水がそのまま流れて外壁をつたい落ちてしまわないように、屋根から効率よく雨水を排水させるための管です。
雨水が外壁をつたって流れてしまうと「外壁にコケや藻などが繁殖してしまう」「雨漏りの原因になる」といった問題が発生しやすくなりますが、雨樋があることで外壁に余計な水分との接触を防いでくれる効果が。
しかし、雨樋自体は「常に雨水にさらされている」といった状況なので当然劣化スピードも早く、定期的な防水メンテナンスで劣化の速度を遅くさせる工夫が欠かせません。
そんな時によく使用されているのが、防水性能の高いウレタン塗料!
塗膜が柔らかいので凹凸がある雨樋や複雑な構造である場所でも塗装しやすく、雨樋のメンテナンス時には利用されやすい塗料のひとつです。

 

外壁塗装に使われるウレタン塗料の費用相場

 

ウレタン塗料での外壁塗装の費用相場は?メリットデメリット

 

外壁塗料としてリーズナブルな価格帯が魅力的なウレタン塗料ですが、一般的の住宅の外壁塗装にかかる費用はどのくらいなのでしょうか?
ここでは全国的に建てられる数の多い「30坪台」の住宅を塗装する場合の平均費用についてご紹介します。

 

ウレタン塗料の費用

 

ウレタン系塗料の平米単価相場は「1,800〜2,000円/u」となっているため、2階建30坪の住宅の外壁塗装を行う場合の費用は「約60万円前後」となることが多いでしょう。

 

外壁塗装にかかってくる費用はウレタン塗料だけではなく、「足場設置代」「養生代」「塗装前の外壁洗浄代」などといった様々な施工代金が加算されることをお忘れなく!

 

ウレタン塗料の施工費用例

 

ウレタン塗料を使用して30坪(外壁面積150u)の塗装を行った場合の施工費用例をご紹介してみましょう。

 

ウレタン塗料による外壁塗装費用の一例

 

足場設置  \150,000
養生 \35,000
高圧洗浄 \15,000
外壁塗装 \255,000
付帯塗装 \100,000
シーリング工事 \25,000
諸経費 \30,000
合計 \610,000

 

 

また、外壁塗装のタイミングに合わせて屋根の塗装を行うという人も少なくありませんが、その場合には上記の金額+15万円程度必要になってくるでしょう。

 

外壁塗装に使われるウレタン塗料のメリットデメリット

 

ウレタン塗料での外壁塗装の費用相場は?メリットデメリット

 

ここでは、外壁塗装に使われるウレタン塗料のメリットとデメリットについてまとめています。

 

メリット

  • 価格が安い
  • 光沢感が美しいツヤのある仕上がりになる
  • 塗膜が柔らかくて施工しやすい
  • 密着度が高くてひび割れしにくい
  • 様々な外壁材に塗装できる
  • 種類が豊富
  • 傷に強いので効果的に外壁を守ることができる

 

ウレタン塗料のメリットは、何と言っても「価格」「扱いやすさ」にあると言ってもいいでしょう。
DIY施工でも光沢のある仕上がりが実現するので、プロに頼めばかなり満足できる仕上がりになるはずです!
また、カラーも豊富なのでお気に入りのものを見つけやすくなりますよね。

 

デメリット

 

  • 耐久性が低い(8〜10年程度)
  • シリコン塗料と比べるとコストパフォーマンスが低い
  • 配合成分に毒性が確認されているものもある
  • 紫外線に弱い
  • 外壁に汚れが付きやすい

 

低価格でキレイな仕上がりになるウレタン塗料ですが、デメリットはやはり存在しているものです。
その代表的なものが上記のような現象や特徴!

 

現在主流と言われているシリコン塗料と比較してみると、価格はそこまで大きく変わらないのに耐久年数は「シリコンよりも寿命が約5年早い」というケースも。
紫外線に弱くて外壁に汚れが付いてしまいやすいので、どうしてもその他の塗料と比べると劣化が早く外壁の見た目も数年で悪くなってしまいがちに…。

 

また、ウレタン塗料に含まれている「イソシアネート」という成分には、強い毒性があり危険とされています。
小さな子どもやお年寄りのいる家庭では、体に悪影響を及ぼしてしまう可能性も完全には否定できないので心配ですよね!

 

こうした様々なメリットやデメリットを総合的に考えた上で、ウレタン塗料は「現代の塗料としてあまり向かない材料」と言われるようにったのではないでしょうか。

 

まとめ

 

ウレタン塗料での外壁塗装の費用相場は?メリットデメリット

 

いかがでしたか?

 

ウレタン塗料はその低価格さと気軽に使用できる特徴から、DIYの塗料としても大変人気があります。
ただ、現在では「そこそこの価格で15年ほどの耐久性がある」というコストパフォーマンス性に優れているシリコン塗料が主流であることもまた事実!

 

ウレタン塗料を外壁塗料として使用したい場合は毒性成分の確認を必ず行うとともに、数年先のメンテナンス時期や費用について総合的に視野に入れて検討されることをおすすめします。